「母とお風呂と離人感」

思い立って母と近所のスーパー銭湯に行ってきた。

私が誘った。
こうして母に、ささやかだけれど親孝行をしているのだ。
それに二日間外に出ていなかったから。
心身ともにそれはいいわけがない。

来月からお勤めになったら、サービス業の母とは
休みが全く合わなくなる。
なので、今月中に出来ることをコツコツしておきたい。


母とはほぼ別行動でお風呂に入っていた。

私はひとりで湯船に茹だって、それから中庭になっている場所で
全裸でカウチに寝そべっていた。

湯冷まししては湯船に茹だる、という繰り返し。
これがとんでもなく好きだ。

中庭で、涼しい風に吹かれて寝そべっていると
とてつもない開放感がある。
もしひとりなら、奇声でもあげていただろう位気持ちいい。

そして、皆が裸だと、何も関係ないのだ。
金を持っていようが、持っていなかろうが、
オシャレだとか、オシャレじゃないとか。

ただ肉体の美しさだけがそこにあって、
全てがどっかに飛んでいってしまっているような。
動物だ、動物、人間なんて動物だ、と思える。

若さという力だけは脈々と光る場所でもあるけれど。

と、そういうことを考えていたら、一気に離人感が私を襲ってきた。

目の前にあることが、現実か何か分からない、
自分が自分なのか分からない、という状態。

あ、これはまずいな、と思い、母を捜す。
「熱いね、もう出よう」と普通を装って風呂から出てきた。


お風呂であわや自分に溺れるところだった。
こういう時にひとりだと、益々自分が分からなくなるからだ。

母には何も言わないので、きっと私が変になっていたことを多分知らない。
知って欲しくもないけれど。

母にソフトクリームを食べさせ、私はヨーグルトを飲み。
銭湯の休憩所の拙い会話で、やっと自分を取り戻す。

誰かがいて、良かった、母がいて良かった、と思った。

しかし、親孝行の間に、私はとても、めまぐるしかった。








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by foxyborderline | 2013-10-15 00:22 | 日々 | Comments(0)


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