「参列者」

祖母の葬儀に、Cさんが来ると、私は知っていた。

彼は、母の従兄弟なのだから、
彼からしたら、私の祖母は叔母にあたる。

お通夜は来ないと知っていた。
だから今日の葬儀は、私が敢えて受付に立った。
どんな顔をして現れるのか、見たかったのだ。

Cさんは葬儀の開始、10分前に現れた。
Cさんは親族とも話したくなかったらしく、
相変わらず、対人恐怖らしい登場の仕方だった。

彼は私の顔を見て、一瞬驚いた様な表情をした。

記帳を済ます姿を見ながら、懐かしい気持ちに襲われた。
やはり、この男は、格好がいいな、と思った。

この人と、お付き合いしていたのだな、と。

そして付き合っていた頃のことを思い出した。

キスをしたり、セックスをしたことも思い出した。

私は不謹慎だ。
祖母の死を目の前にして、生に対する行為を思い出していたのだから。


葬儀は無事済み、彼はそそくさと帰っていった。
会話は、しなかった。

火葬が済んだころ、メールをした。
「今日はありがとう」と。

「It was very sad for me to loose your grandma without seeing oftener in her old age and difficult time even I lived in the same town. 
Though I trust that she lived a happy life., 
For you,  I always keep my fingers crossed., 
Have a good rest and then go ahead keeping your chin up. 」

と返事が来た(原文ママ)

彼は英語を使って仕事をしている。
こんな風に英語でメールしてくる時は
少し、心を閉ざしているのだ。

それは分かっている。

彼女は出来た?と聞いてみると、

「Shut up. , Watch your own business., Tired?, Go to bed early.」
と返ってきた。

とにかく、彼は彼なりに祖母を弔い、
そして私に幸運があることを祈ってくれている。

何が起こるか、人生には分からない。

もう、彼には会うこともないかもしれない。

もしかしたら、また一緒に酒を飲む日も、来るのかもしれない。

それは分からない。

けれど今日、純粋にCさんの顔を見られたことは、嬉しかった。

彼の幸せを、私も願う。











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by foxyborderline | 2013-11-10 21:54 | 日々 | Comments(0)


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