カテゴリ:恋愛( 112 )

「私は、半分失恋している」

Eさんの住む街へ行って来た。一泊した。


彼は相変わらず忙しく、そしてそれでも時間をつくってくれた。


その土地の美味しいものを食べた。

素晴らしい景色を見た。

一緒に眠った。

セックスをした。



滞在中、食事をしていた店で、座敷に赤ちゃんが寝かされていた。

ニコニコと私たちを見る、赤ちゃん。

側にはお母さんとおばあちゃん。


私の欲しい物が、目の前にある。
だけど、私にはない、と思ったら切なくなった。


「結婚して、子どもを産んで、それから家庭を作ろうよ」
と私は言った。

「そうだね、そうなったらいいね」
とEさんは言った。


「僕がfoxyをふる理由なんて、本当は無いに等しいんだよ」と彼は言った。

「じゃあ、なんでお付き合いできないの」と私は言った。


彼にはまだ分からないのだと思う。
本当の気持ちが。

何か変化を恐れているのだと思う。



そして、私は徐々に失恋している。


先月に会いに行った時よりも、心が乾いているのが分かった。

彼といると落ち着く。
そして安心する。


けれど、彼は私に、何一つ結果は出していないのだ。



それを待つ間に、私の心は乾き切ってしまうのではないかという恐怖。

失望してしまうのではないかという恐怖。


まだ待てる、とは思う。

でもそれ以上に、私の心が失恋に追いつかないことを祈っている。











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by foxyborderline | 2014-06-16 09:15 | 恋愛 | Comments(0)

「愛を知りたい」

昨夜は友人のYさんとLINEをしていた。

(私から口説いてしまったらどうしよう、等と
危惧したわりに何もなかったうえ、すんなり友人になった)



彼は「Eさんは君が好き」
「君はもう充分愛されているのに」


「でも君は自分が好き」

と言った。


私はギクリとしてしまった。

きっとそうなんだろう。

私はきっと、自分しか愛していない。



誰の事も思いやれず、愛して愛してと繰り返すだけ。

多分、愛とはそういうものではない。

そんなことは、薄々分かっている。



「「百万回生きたねこ」という本を読んで、色々考えた」とYさんは言った。


次の日、早速読んでみた。


主人公のねこは最初、飼い主に愛されても愛されても、自分のことだけを愛していた。
何度も生まれ変わって、同じ事を繰り返す。

百万回生まれ変わったある日、しろねこを初めて本当に好きになり、愛を知る。

そして初めて死ぬ。



なんとなく、Yさんが言わんとしていることが分かる様な気がした。



私は愛を乞う。

1人で生きて行けなくて、愛を乞う。


でも、仮に世界中の人全てが私に愛を注いでも、私はすべての愛を食いつぶすだろう。


そういうことがどういうことか、私は知らなくてはならない。



私だって、愛を知ってから死にたい。










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by foxyborderline | 2014-06-05 18:20 | 恋愛 | Comments(0)

「馬鹿なんじゃないか」

二週間後に、Eさんに会いに行くことを決めた。


冷静に考えると、私は馬鹿なんじゃないかと思った。



一度、結婚の約束を反故にし、
私を蔑ろにしたひとを、それでも好きでいるなんて。


一度手に入らなかった愛情だから、それを乞うのか。

私には分からなくなっている。

本当の愛というものが、なんなのか、私には分からない。


Eさんが手に入ればまた、私は愛を無碍に扱うのではないか。



私は、馬鹿なんじゃないか。










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by foxyborderline | 2014-06-03 17:15 | 恋愛 | Comments(0)

「愛を乞う」

今月14、15日に、Eさんに会いに行くことにした。



離れた土地へ。


無性に会いたくなった。


今度は私が彼を追う番になった。

立場は完全に逆転した。

不思議なものだと思う。


付き合って欲しい、結婚したい。

今もそんな気持ちでいる。


彼は私を好きだと言う。

けれど、付き合うとか結婚とか、
そういうことが叶うわけではないのかもしれない。


また泣くかもしれない。

それでも、会いたいと思う。




私は、必死で彼に愛を乞うているのだと思う。



どうせ、一度きりの人生。

アイデンティティが希薄な私が、決められることなんて数少ない。

だったら、好きな様に、しよう。










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by foxyborderline | 2014-06-02 14:15 | 恋愛 | Comments(0)

「途方に暮れる」

穏やかな関係は続いていて、毎日たわいのないメールを交わしていて。


私はまだ彼が好きでいて、セックスをしたのも、
どこかで彼を繋ぎ止めたかったんじゃないかと思う。


あんなに怖かった恋愛は、あっという間に私の身近に来てしまい、
そして彼とは精神的に対等な関係になった様な気がする。


そして、一度手に入れた愛情を、また手に入れたいと願っている。


これはCさんにも、Aさんにも見られた感情だ。


私がボーダーだったから破綻した関係を、
また修復したいなんて、虫が良過ぎるだろう。


それなのに、私はまだ彼を想っていて、
離れた彼の住む街へ、また行きたいと思っている。


彼は私とは付き合えないと言った。
きっとふたりとも自滅してしまうから、結婚はできないと言った。


いつかまた、私にも好きな人が現れるんだろうか。

結婚をしたり、出産をしたり出来るんだろうか。


未来は到底、予測できない。


今はただ、彼のことを想っては途方にくれるだけだ。











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by foxyborderline | 2014-05-14 12:49 | 恋愛 | Comments(0)

「非常識」

Eさんのこと。

あれから私たちは、毎日メールを交わしている。

たまに電話もする。


その内容はいたって、たわいのないことだ。


私たちは、世間的にはとても非常識なのだと思う。


あんなに彼のことで泣いた。

彼を恨んだ。

それなのに私はまだ彼を好きでいる。


それは以前よりずっと穏やかなもので、
やっと私たちは対等になれた、という感覚だ。



きっと私たちは、良い関係になれる。


そう信じている。













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by foxyborderline | 2014-05-12 13:07 | 恋愛 | Comments(0)

「三日間の三日目」

9時に部屋がノックされた。

一度自宅へ帰った、Eさんだった。

ほとんど彼は寝ていなかっただろうと思う。

朝まで話していたから。

私はほとんど下着のままでいた。

何も考えてはいなかった。

ただ、ひとりでいたくは無かった。

日常の孤独や、苦しみの一心を、ただ彼にぶつけていたように思う。


着替えて、海へ行った。

多くの魚市場が軒を連ねていた。

そこで魚を串に刺して焼いたものを立って食べた。
周りにも同じように魚をほおばっている人たちがいて、
私は動物の様だ、と思った。

それから、近くのレストランで、海鮮を食べてビールを飲んだ。

テーブル席なのに、私たちは横並びで座った。
横並びなら、しっかり目を見なくて済むからだ。

それはどこまでも仲睦まじい恋人同士の様に見えただろう。


一日目に行った、海の家へもう一度向かった。
私が大変気に入ったからだ。

畳が敷かれた大きな部屋の窓には一面海。

そこでゴロリと横になって、ビールを飲んだ。

海岸には中学生とおぼしき野球部の練習風景があって、

私は「あいつら全員童貞だろうね」等と馬鹿なことを言っていた。


その日に帰るバスを手配していた私は、帰ることが寂しくて寂しくて
そんな風に、馬鹿なことばかり言っていたように思う。


冗談みたいに私は笑いながら、Eさんに
「結婚しようよ」と何度も言った。
「しないよ」と何度も彼は言った。

「じゃあ未来のない恋人ってことでは?」と聞いた。
「それじゃ不倫と変わらないね」とふたりで笑った。


それから私はホテルへ行きたいと言った。

帰るまでの数時間、地元の安ホテルにいた。

また私がセックスしたいと言った。

それから、また、した。

私は少し泣いた。

何が悲しいのか分からなかった。

きっと、これで良かったのだと思った。


私たちは、日常へ帰る。

私たちは、恋人ではない。


深夜バス乗り場までの暗い道を、手をしっかり握って、私たちは歩いた。

不思議と、この三日間、死にたいとは思わなかった。

出逢って、海に飛び込んで死ぬと言って、彼を困らせてやろうか、等
馬鹿なことすら思っていたのに。

ただ私だけに注視される心を、三日間だけ受け取って
私は満たされたのだと思う。

だけど、それはいつか終わるのだと、頭でしっかり分かっていたから、
さして辛くはなかった。


関係は、0か100ではない。

好きでも、上手くいかないことも、ある。

ここに、嫁ぎたかったな、と思った。

けれど、それはもう無いのだろう。



バスを乗るときには、握っていた手はあっけなく離れた。

私は暗い車中で、少し泣いた。




日常へ、帰ってきた。

私は、私の日常へ。

彼は彼の日常へ。


彼の住む街へ行ったこと、何もかも、後悔はしていない。


旅の終わり。















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by foxyborderline | 2014-05-06 19:51 | 恋愛 | Comments(0)

「三日間の二日目」

朝、起きて、ホテルの朝食をひとりで摂った。

知らない土地で、こうして朝食を食べているのが
とても不思議な気持ちになった。


私は旅行はほとんどしない。


物理的に距離を移動すれば、心持ちも少し変わる。

そういう非日常の時間を、私はひとりで感じていた。


朝食を食べ、もう一眠りしたあと、ホテルで自転車を借り
近くの美容院へ向かった。

既に調べて予約しておいたのだ。


髪を切ろう、と決めていた。


美容師さんはどこに行っても同じなのか、よく喋る。

私はあまり話されると嫌なタイプなのだけれど
その日は出鱈目を答え続けた。


「恋人に会いに来た」
「その人の家族に紹介してもらうのだ」
「ここに嫁いだとしたら、慣れることができるだろうか」

そんなことを話した。


背中まであった髪はすっきりと短くなり
軽い気持ちで自転車に乗ってホテルへ戻った。


それから市街地へ向かった。

ひとりで知らない街を、地図を見ながら歩いた。


バスにも乗って、それから目当てのジャズ喫茶へ行った。
ライブをやっていて、そこでも私はビールを飲んだ。

そこで、仕事を終えたEさんが合流してくれるのを待った。



ライブを終えたジャズマン達は私を大いにかまってくれた。

そこでも私は「恋人が迎えにきてくれるのだ」と嘘を言った。

彼は現れ、そして短い髪を見て驚いた。

ジャズマン達はニコニコと嬉しそうな顔をした。



それから、蕎麦を食べ、私は地元の日本酒を飲んだ。
その街の一番高いビルに登り、夜景を見た。

そこでも私はしっかりと彼の手を握っていた。


帰りの高速で、私はまた、不思議な気持ちでいた。



ホテルに戻って、また日本酒を飲んだ。

一緒に寝ようと言った。


それから、私から、強く強くお願いして、セックスをした。

彼はとても強く断り続けた。

それから、意を決したようにしてから、とても丁寧にそれに応えた。


「セックスをしたら、友達ではない」
「セックスをしたらfoxyが壊れてしまう」


その言葉を全部私は否定した。
そして、文字通りそうはならなかった。


ただ、セックスをしたかった。
その最中だけは、辛いことも、悲しいことも
そういうことを忘れていられるからだった。


彼とは未来はない。
でも、友達でいられる。
でも、好きなうちは好きでもいい。

きっと、お互い好きな人が現れる。



私は、この旅で、何度か泣いた。

でも、泣いてもいいと思っていたから、辛くはなかった。


彼と、私は、結婚は出来ない。

きっと彼は私を支えきれない罪悪感で、死ぬだろう。

そして私も死ぬ。


そういう恋もあったのだ、と思った。

今はこの別れを慈しんでいるだけだ、と思った。





朝まで彼といて、そして一度彼は帰った。








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by foxyborderline | 2014-05-06 19:23 | 恋愛 | Comments(0)

「三日間の一日目」

今朝、Eさんの住む、離れた場所から、地元へ帰ってきた。

彼の住む街を、三日間、まわった。


私にはボーダー特有の認知の歪みがあって、
事実とは違うことを書くことがあるかもしれない。

それでも私なりに書いておきたい。



一日目の早朝、高速バス乗り場まで迎えに来てくれたEさんと、朝マックを食べた。
2ヶ月ぶりに会う彼は、少し痩せていた。

どんな顔をしていいのか分からず、でも私は普通にしよう、と思った。

彼の住む街は、市街地より離れていて、私の住む街よりも田舎だった。


彼の大事な「倉庫のような事務所」へ行き、床でタオルケットを敷いて、少し寝た。
私からお願いして、Eさんと寝た。

そこは青臭い青春の空気が漂う場所で、
私は彼のテリトリーに入れて貰えた、という気持ちになった。

暑い朝だったので、私は少し寝汗をかいた。


それから海を見に行った。

海岸沿いには人が見えて、ここにはここに住む人の人生があるのだと思った。


海の家で、ビールを飲みながら貝を食べた。
彼は飲まない人なので、日中から私は存分に飲んだ。


「結婚したかったな」と私が言った。

「俺だってしたかった」とEさんは言った。

「私がボーダーじゃなかったら、良かったね」と私は言った。

「でも、ボーダーじゃなければ、出逢っていなかったね」とEさんは言った。


私たちは、まるで恋人同士の様に見えただろう。

どこにいっても、私は彼の手を強く握ったり、彼の腕にまとわりついていたから。


それから、ホテルへチェックインした。
あまりにバス移動で疲れてた私と、早起きした彼とでまた眠った。


夕飯は彼の住む街の美味しいものを食べた。
海鮮がとても美味しかった。


ここでも私はビールをいただき、機嫌が良かった。
一日中、どこに行っても少しだけ、酒を飲んでいた。


帰りに無理を言って、カラオケに行こうと私は言った。


ホテルへ帰って、また寝た。


セックスしたいという私を、彼はやんわり拒んだ。
キスだけでもしたいという私を、それだけ彼は受け入れた。

でも、しない、と彼は言った。

そのことについて、一時間近く話した。

「友達になろうといってセックスをしたら、
「男はやっぱりそういうものだ」とfoxyは思うはずだ」

「それに、お互い都合の良い者として存在したくない」と彼は言った。


明け方、彼は二日目は仕事だから、とホテルを出た。
仕事が終わったら、合流しよう、と言った。

明日会える、という気持ちでいたので、見捨てられ不安は出なかった。

ダブルのベッドで、私は朝までぐっすり寝た。








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by foxyborderline | 2014-05-06 18:05 | 恋愛 | Comments(0)

「母の婚活」

最近母が、再婚したいと言い出し、婚活に励んでいる。


老後の為にだろう。

主に友人の紹介、あとは、お見合い会社に登録している。



「あんたも婚活したら?」と母は言う。


「無理だよ。障害者の私を男性に、さあ好きになって、とは言えないよ」と私は言う。



気にしすぎだ、と母は言ったけれど、
事実AさんもEさんも、私のせいで鬱状態になっていた。



そういう経験を経て、自分から積極的に動ける訳が無い。



婚活というものは自分がある程度「普通」だと思えるからできることで
障害者の私は、気後れしてしまう。



病識の無い頃は、男性依存かという位、散々恋愛してきたけれど
その度に、死にたい私を支えてきた男性陣は本当に大変だったと思う。



正直、自分の症状に辟易している私は、
きっと一方的に、相手から好きだと言ってもらえないと、動けない状態になっているのだろう。


昔は自分から好きになっていたけれど。



障害者の婚活。


難しいだろうな。


結婚はしたい、子どもも欲しい。


でも「私はもう、一生ひとりかも」とすら思っている。


ボーダーで、旦那さんがいる方が、本当に羨ましい。








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by foxyborderline | 2014-05-01 15:45 | 恋愛 | Comments(0)


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